循環ろ過装置メーカーが用途別に見つかるメディア|【53社掲載】ロカループ » 循環ろ過装置が解決できる温浴施設の課題 » 大浴場の節水対策

大浴場の節水対策

ホテル・旅館のオーナー様、大浴場を運営・管理されている皆さまへ。

水道料金や燃料費の高騰が続くなか、「大浴場のランニングコストを少しでも抑えたい」「節水対策を進めたいが、どこから手をつけてよいか分からない」とお悩みではないでしょうか。特に、毎日大量の水を扱う大浴場は、水光熱費の中でも大きな割合を占めるため、わずかな改善でも年間のコストに大きな差が生まれます。

とはいえ、単純に「水の量を減らす」「浴槽を小さくする」といった方法では、お客様の満足度を下げてしまう恐れがあります。節水を進めながらも、快適な入浴体験や衛生管理のレベルを落とさないバランスが重要です。

この記事では、「節水 対策 大浴場」といったキーワードで情報を探されている方に向けて、大浴場の水使用量が膨らみやすい理由と、現場で実践しやすい節水の考え方・具体策を整理します。そのうえで、大浴場の節水・省エネ・衛生管理をまとめて改善できる設備として、循環ろ過装置の活用についてご紹介します。

大浴場で水使用量が増えやすい要因

まずは、なぜ大浴場がここまで水を多く消費してしまうのか、その構造的な理由を整理しておくことが重要です。原因を正しく把握することで、どこに手を打てば効果的な節水につながるのかが見えてきます。

浴槽容量そのものが大きい

宿泊施設の大浴場は、家庭用の浴槽と比べて圧倒的に容量が大きく、数トン単位の湯量を抱えています。さらに、複数の浴槽(内湯・露天風呂・替わり湯・ジャグジーなど)を設けている場合、施設全体としての総湯量は非常に大きな数字になります。

衛生管理やお湯の鮮度を考慮して「毎日全部入れ替える」という運用をしていると、浴槽の数だけ大量の水道水と燃料を消費することになり、結果として水光熱費が大きな負担となります。

換水頻度が高くなりがち

清潔感や衛生面を重視するあまり、「毎日すべての浴槽を完全換水」「繁忙期は一日に複数回換水」といった運用になっている施設もあります。もちろん、お客様に安心して利用してもらううえで清潔さは欠かせませんが、やり方次第では過剰な水使用につながっているケースも少なくありません。

特に、湯量が多い露天風呂や源泉浴槽を頻繁に入れ替えると、想像以上のコストインパクトとなり、年間を通じて見ると大きな負担になります。

洗い場やカランでの無駄な流しっぱなし

浴槽だけでなく、洗い場やカラン・シャワーの使い方も水使用量に大きく影響します。お客様が無意識のうちにカランを出しっぱなしにしてしまう、シャワーをこまめに止めずに使ってしまうといった使い方が積み重なることで、日々の使用量は大きく膨らみます。

洗い場の水使用量は目に見えにくく、「どこまでが必要な量で、どこからが無駄なのか」が判断しづらいことも、対策が後回しになってしまう要因のひとつです。

大浴場の節水対策を進めるうえでの基本的な考え方

節水対策というと、「水の量を減らす」「利用時間を制限する」といったイメージが先行しがちですが、単純に量を削るだけではお客様の不満を招きかねません。ここでは、快適性や衛生面を維持しながら節水を進めるための基本的な視点を整理します。

「量を減らす」ではなく「無駄を減らす」

節水の第一歩は、必要な水量を確保したうえで「無駄な部分」を見つけて削減していくことです。浴槽の水位を極端に下げるのではなく、過剰な入れ替えや洗い場の流しっぱなしを見直すことで、快適性を損なうことなく水使用量を減らすことができます。

水と熱の両方を意識する

大浴場では、水道代とともに「お湯を沸かすための燃料費」も大きな費用です。使う水の量を減らすことは、そのまま熱エネルギーの節約にもつながります。節水と省エネをセットで捉えることで、より大きなランニングコスト削減効果が期待できます。

衛生管理とのバランスをとる

単に水の使用量だけを見て節水してしまうと、衛生基準を満たせなくなる恐れがあります。レジオネラ菌対策や塩素濃度の維持、公衆浴場としての基準遵守などを前提としたうえで、「安全性を確保しながら、どこまで節水できるか」を設計することが重要です。

日常運用で取り組める大浴場の節水対策

すぐにでも実践しやすい節水対策として、現場の運用レベルで取り組めるポイントをいくつか挙げてみます。こうした小さな積み重ねだけでも、年間を通じて見れば大きな差になります。

浴槽水位の見直し

浴槽の縁ギリギリまで湯を張っている場合、水位をわずかに下げるだけでも、総湯量は大きく変わります。例えば、横幅・奥行き・深さのある大浴場では、数センチ水位を下げるだけで数百リットル単位の削減になることも珍しくありません。

実際の運用の中で、お客様の快適さを損なわない範囲を見極めつつ、標準の水位設定を見直すだけでも、日々の節水に寄与します。

洗い場の節水型器具の導入

シャワーヘッドやカランに節水型の器具を採用することで、同じ使い方でも使用量を抑えることができます。一定時間で自動的に止まるプッシュ式カランや、吐水量を抑えつつ体感を維持できるシャワーヘッドは、現場への負担が少ない節水対策です。

また、カランやシャワーの蛇口に「節水へのご協力をお願いする」掲示を行うことも、お客様の意識付けという意味で効果があります。

営業時間と清掃タイミングの最適化

深夜帯の利用が少ない時間にまで大浴場を開放していると、換水や加温に必要なエネルギーに対して利用効率が低くなってしまうことがあります。利用状況のデータをもとに、営業時間や換水タイミングを見直すことで、水と熱の両面で無駄を減らすことができます。

完全換水前提の運用が抱えるコスト負担

毎日すべての浴槽を完全に入れ替える運用は、衛生面では安心感がある一方で、水使用量・燃料費の面では非常に負担の大きい方法です。特に大規模な施設や複数の浴槽を持つ旅館では、その影響が顕著です。

水道料金へのダイレクトな影響

浴槽の容量が5トン、10トンといった規模になると、1回の完全換水だけで大量の水を使用します。これを毎日、あるいは一日に複数回行っている場合、月単位・年単位で見たときの水道料金は非常に大きくなります。

燃料費・ボイラー負荷の増加

換水のたびに、冷たい水道水を浴槽温度まで加温する必要があります。これはボイラー設備への負荷となり、燃料費の増加だけでなく、設備の寿命にも影響します。「水を捨てるたびに、同じ量の熱エネルギーも捨てている」という意識を持つことが、節水・省エネを進めるうえで重要です。

人件費や作業負担の増加

完全換水を前提とした運用は、排水・清掃・再給水・昇温といった作業に多くの時間と人手を必要とします。スタッフ不足が続く中で、これらの作業負担を現場に任せ続けることは、長期的な運営の観点から見ても大きな課題です。

循環ろ過装置を活用した節水・省エネの考え方

ここまで見てきた課題を根本から見直す方法として、多くの施設で採用されているのが「循環ろ過装置」を活用した運用です。浴槽の水を捨てるのではなく、「浄化して再利用する」という考え方に切り替えることで、節水と衛生管理の両立が可能になります。

浴槽水の再利用による水使用量の削減

循環ろ過装置は、浴槽の水をポンプで循環させながら、ろ過器で汚れを除去し、加温・消毒して再び浴槽に戻します。これにより、毎日すべての水を捨てて入れ替える必要がなくなり、完全換水の頻度を大きく減らすことができます。

例えば、「毎日完全換水」から「週に数回の換水」へと運用を見直すだけでも、水使用量は大幅に削減されます。節水と同時に、ボイラーの稼働時間や燃料使用量も減らすことができます。

水質の安定維持と衛生面の確保

循環ろ過装置は、水中のゴミや濁りを取り除くだけでなく、塩素などを用いた殺菌と組み合わせることで、衛生的な水質を24時間体制で維持することができます。水を再利用する運用に切り替えるうえで、「安全面は大丈夫か」という不安を解消できる点も大きなメリットです。

レジオネラ菌対策や遊離残留塩素濃度の基準値維持にも有効であり、「節水のために衛生レベルを妥協する」というジレンマを避けることができます。

熱エネルギーの有効活用による省エネ効果

浴槽の水を捨てずに循環させることで、すでに温めたお湯の熱エネルギーを活かし続けることができます。補給水や温度調整のための加温は必要ですが、毎回大量の冷水をゼロから沸かす場合と比べると、ボイラー負荷は大幅に軽減されます。

水道代の削減だけでなく、ガス代・重油代といった燃料コストの削減につながるため、「節水」と「省エネ」を同時に実現したい施設にとって非常に有効な選択肢です。

循環ろ過装置導入による大浴場運営のメリット

循環ろ過装置は節水・省エネだけでなく、日々の運営管理そのものを効率化する設備でもあります。導入によって得られる主なメリットを整理してみましょう。

ランニングコストの削減

水使用量と燃料消費量が減少することで、水光熱費の負担を継続的に抑えることができます。短期的には設備投資が必要になりますが、中長期的にはランニングコスト削減によって投資回収を見込めるケースも多くあります。

清掃・換水作業の効率化

完全換水の頻度を減らせるため、浴槽の排水・洗浄・再給水・昇温といった重労働の回数を抑えることができます。これにより、スタッフの作業負担軽減と、人件費の適正化につながります。創出された時間を、お客様対応や館内環境の改善といった付加価値の高い業務に振り向けることも可能になります。

お客様満足度と環境配慮の両立

常にきれいな湯を提供しながら、水やエネルギーの無駄を減らす取り組みは、お客様から見ても好印象につながります。環境配慮型の取り組みとして情報発信することで、施設のブランド価値向上にも寄与します。

まとめ:節水対策をきっかけとした大浴場設備の見直し

大浴場の節水対策は、水道料金の削減だけでなく、燃料費や人件費、設備の寿命といった、施設運営全体に関わる重要なテーマです。「水を減らす」ことだけに注目するのではなく、「無駄を減らし、水と熱を有効に使う仕組みを整える」ことがポイントになります。

循環ろ過装置は、その仕組みづくりを支える中核設備として、多くのホテル・旅館で導入が進んでいます。節水・省エネ・衛生管理・清掃負担軽減といった複数の課題を同時に解決したいとお考えであれば、この機会に大浴場設備の見直しとあわせて、循環ろ過システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。