ホテルや旅館のオーナー様、施設の支配人様へ。
施設の「顔」ともいえる温泉は、お客様を惹きつける最大の魅力です。しかしその一方で、お客様に最高の癒しを提供するために不可欠な「温泉の水質管理」に、日々頭を悩ませてはいませんか?
スマートフォンのカメラを浴槽に向けるお客様も珍しくない今、お湯の透明度や清潔感は、SNSでの口コミを通じて瞬時に施設の評判を左右します。
しかし、その管理を少しでも怠れば、レジオネラ属菌などによる健康被害のリスクが影を落とします。万が一事故が起きてしまえば、営業停止や損害賠償、そして何より大切なお客様からの信頼の失墜という、取り返しのつかない事態に繋がりかねません。
この記事では、多くの施設が直面する温泉の水質管理の課題を改めて整理し、お客様の安全・安心を守りながら、経営課題であるコスト削減にも繋がる具体的な解決策をご紹介します。
「衛生管理は徹底しているから大丈夫」と思っていても、実は多くの温浴施設が、程度の差こそあれ同じような課題に直面しています。貴施設にも当てはまる項目がないか、ぜひ一度ご確認ください。
厚生労働省が定める「旅館業における衛生等管理要領」をはじめ、公衆浴場にはお客様の安全を守るための厳格な衛生基準が設けられています。
など、遵守すべき項目は多岐にわたります。「うちは源泉かけ流しだから安心」という声も聞かれますが、湯量が少ない場合や清掃が不十分な場合には菌が繁殖するリスクがあり、決して例外ではありません。法令を遵守し、お客様の安全を守るという重い責任は、すべての温浴施設に課せられているのです。
施設の経営をじわじわと圧迫するのが、日々のランニングコストです。
特に、毎日お湯を完全に入れ替えるとなれば、その莫大な水道代と、お湯を沸かすための燃料費は看過できません。近年のエネルギー価格の高騰は、その負担をさらに重くしています。
加えて、広大な浴槽の清掃や、マニュアルに沿った薬剤の投入・濃度測定といった作業にかかる人件費も大きなウェイトを占めます。これらの作業はスタッフの経験と勘に頼る部分も多く、熟練スタッフの退職によるノウハウの喪失といった「属人化のリスク」も無視できない問題です。
温泉の魅力である多様な泉質は、時として設備の「天敵」となります。
硫黄や塩分、鉄分などを多く含む温泉は、配管の腐食や、スケール(湯の花など)による熱交換器の詰まりを引き起こしやすくなります。
こうした設備の劣化は、熱交換効率の低下によるエネルギーロスを招くだけでなく、ある日突然の故障に繋がることも少なくありません。繁忙期にお客様をお迎えできないばかりか、高額な緊急修繕費用が発生するというリスクを、常に抱えている状態といえるでしょう。
ここまでにご紹介した「衛生管理」「コスト」「設備トラブル」といった複雑に絡み合う課題を、一挙に解決へと導くのが『循環ろ過装置』の導入です。
ごく簡単に言えば、浴槽のお湯を常に取り込み、髪の毛や皮脂といった目に見える汚れから目に見えない細菌までを取り除き、再び適切な温度に温め直して浴槽に戻すシステムです。
浴槽のお湯を捨てずに浄化して再利用するため、常に清潔で心地よい湯加減を保つことができます。まさに、浴槽の裏側に小さな浄水場と給湯システムを組み込むようなイメージです。
→ 詳しい循環ろ過の仕組みについては、こちらの記事で図解しています。
循環ろ過装置は、物理的なろ過と塩素などによる化学的な殺菌を24時間自動で行います。これにより、レジオネラ属菌などが繁殖するリスクを大幅に低減できます。法令基準の遵守はもちろんのこと、お客様に対して目に見える形で「この温泉は常に清潔で安全だ」という最高の価値を提供できるようになります。
最大のメリットともいえるのが、コスト削減効果です。お湯の入れ替え頻度を大幅に減らせるため、水道代と燃料費を劇的に削減します。例えば、これまで毎日行っていた浴槽の完全換水を週に数回に抑えるだけでも、年間のランニングコストは大きく変わってくるはずです。これは、エネルギー価格が高騰する現代において、非常に強力な経営改善策となります。
薬剤の自動投入機能などを活用すれば、スタッフによる濃度管理や投入作業といった手間は大きく軽減されます。これにより、水質管理業務の属人化を防ぎ、安定した運用が可能になります。創出された時間と人材を、お客様への接客サービス向上といった、より付加価値の高い業務に振り分けることができるようになるでしょう。
循環ろ過装置の導入を決めた次に重要になるのが、「どのメーカーの、どの製品を選ぶか」です。施設の未来を左右する選択を誤らないために、以下の3つのポイントを必ずチェックしてください。
まず、貴施設の温泉の泉質に合わせた素材選びが不可欠です。特に腐食性の高い泉質(酸性泉、含塩化物泉など)の場合は、熱交換器にチタン製などの高耐食素材を採用しているメーカーを選ぶことが、長期的な安定稼働の絶対条件となります。
ろ過装置単体でなく、熱源機(ボイラー)やポンプといった水回り機器全体を一つのシステムとして提案・提供してくれるメーカーを選びましょう。設計の手間が省けるだけでなく、トラブル発生時の責任の所在が明確になり、メンテナンスの窓口も一本化できるため、導入後の管理が格段に楽になります。
お湯が止まることは、施設の営業にとって致命的です。24時間365日の受付体制や、全国をカバーするサービス網を持つなど、万が一のトラブルに迅速に対応してくれるメーカーを選ぶことが、安心して施設を運営するための「保険」となります。
お客様の安全意識が高まる中、温泉の水質管理はもはや施設の生命線です。
循環ろ過装置は、衛生面の課題をクリアするだけでなく、コスト削減や業務効率化にも貢献する、まさに一石三鳥の設備投資といえます。
装置を選ぶ際は、「泉質への対応」「システムでの導入」「サポート体制」の3つのポイントを忘れずに。貴施設に最適なパートナーを見つけることが、未来の安定経営に繋がります。
お客様に最高の癒しを提供し、末永く愛される施設であり続けるために、この機会に循環ろ過システムの導入を本格的に検討してみてはいかがでしょうか。
このサイトでは循環ろ過装置を取り扱っているメーカー38社の情報を取りまとめています。その中から、循環ろ過装置を含む関連機器をひとまとめにして提供している会社をピックアップ。さらに、問い合わせ窓口を集約することで導入後のアフターサポートも安心の会社を、「使いたい場所」別におすすめのメーカーとしてご紹介しています。
温泉やホテルの大浴場、
高齢者施設向け
プール向け
観賞用の池や水槽向け
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| 用途 / シーン | ノーリツ | エヌアイティ | 石垣 |
|---|---|---|---|
| 天然温泉 | 〇 ※1 | ー | ー |
| 人工温泉 | 〇 ※1 | ー | ー |
| ジャグジー(浴場) | 〇 | ー | ー |
| 水風呂 | 〇 | ー | ー |
| ヒノキ風呂 | 〇 ※2 | ー | ー |
| 岩風呂 | 〇 | ー | ー |
| 温水プール | ー | 〇 | ー |
| 露天プール | ー | 〇 | ー |
| ジャグジープール | ー | 〇 | ー |
| ドッグプール | ー | 〇 | ー |
| 鑑賞池 | ー | ー | 〇 |
| 水族館(水槽) | ー | ー | 〇 |
※記載は一般的な目安です。実機選定は水質分析値・槽仕様・運用条件に基づき、各メーカーへ事前確認してください。
選定条件:
Googleで「循環ろ過装置」と検索した結果の120件、および「業務用ろ過装置」と検索した結果の160件から、循環式の業務用ろ過装置を取り扱っていることが公式サイトに記載されている会社38社をピックアップ。(調査日:2023年7月4日)
・ノーリツの選定理由:お湯専用の循環ろ過装置を提供していることが公式サイトに記載されている31社の内、ろ過装置の前後工程で使用する機器(熱源機、ろ過ユニット、ろ過昇温ポンプユニット)をひとつのシステムとしてセットで提供し、かつメンテナンス窓口を一本化していることが明記されている唯一の会社として選出
・エヌアイティの選定理由:プール専用の循環ろ過装置を提供する29社の内、ろ過装置の前後工程で使用する機器(5方弁、ヘアキャッチャー、ポンプ、熱源、殺菌装置、制御盤)をひとつのシステムとしてセットで提供していることが明記されており、かつメンテナンス窓口を一本化している唯一の会社として選出
・石垣の選定理由:観賞用の池や水槽専用の循環ろ過装置を提供する11社の内、ポンプが一体化したろ過装置の前後工程(ファイバーキャビン・トルネードキャッチャー)をひとつのシステムとしてセットで提供していることが明記されており、かつメンテナンス窓口を一本化している唯一の会社として選出