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珪藻土ろ過装置

目次

珪藻土ろ過装置の概要

珪藻土ろ過装置は、珪藻土という自然素材をろ過助剤に用いたろ過方式です。

珪藻土には無数の小さな穴が開いており、そこから水を吸水する作用が働きます。この自然の摂理を活かし、ろ材の表面に珪藻土膜(ろ過膜)を形成することで、5µmほどの高精度なろ過を実現。原水に含まれていた懸濁物質は珪藻土膜で捕捉され、その後、ろ過助剤とともに洗浄して排出します。

施設に合った循環ろ過装置・
選び方のポイント

ろ過方式やろ材の違いなど、循環ろ過装置にはさまざまなタイプがあり、どうやって決めたらいいのか分かりにくいのが実情。

循環ろ過装置選びで鍵となるのは、ポンプや殺菌装置を含む水回り機器をセット提供するメーカーかどうか。設計から保守まで一括管理でき、メンテも初期費用も削減可能です。温浴施設、プール、観賞用の池、それぞれの用途に最適な3社を厳選してご紹介します。

珪藻土ろ過装置のメリット・
デメリット

珪藻土ろ過装置の際立つメリットは、ろ過精度の高さです。5µmという微細な物質まで除去可能なろ過能力は、他のろ過方式と比べても非常に優れています。清澄度の高い水を得ることができ、処理速度を速くできるのも利点です。一方、珪藻土の取り扱いは難しく、維持管理には手間がかかります。ランニングコストが割高になるのもデメリットです。

珪藻土ろ過装置の設置事例

珪藻土式ろ過装置導入でろ過精度&耐久性も向上

珪藻土
引用元:株式会社アクアプロダクト公式HP
https://www.aquaproduct.co.jp/works/pool_filtration_diatomite.html

某小学校のプール用に手動型の珪藻土式ろ過装置を導入した事例です。

既存のろ過装置の使用期間は30年、全体に老朽化がすすんでいたため装置を更新しました。新設のろ過装置は珪藻土式のためろ過精度が高いのはもちろん、ろ過タンク本体にステンレス製+焼付塗装を施工したことにより耐久性の向上も実現しました。

新設備の導入では定着性が懸念されるところですが、本機は操作が簡単な手動型装置のためその点も安全性が高いです。ろ過能力は大容量ですが形状はコンパクトなため設置スペースの不安もありません。

参照元:株式会社アクアプロダクト公式HP(https://www.aquaproduct.co.jp/works/pool_filtration_diatomite.html

国際スポーツ大会にも採用される
大型プールに珪藻土式を導入

競技用やトレーニングにも利用される大型プールに珪藻土式ろ過装置を設置した事例です。

ろ過装置単体というより、プールの施設建設に伴い合わせてろ過装置も設置されました。当施設は学校用のプールやこぢんまりした浴槽でもなく、標高1,730m~1,750mのエリアで水泳の高地トレーニングが行える、かつスポーツの国際大会でも採用されるほどの大型プールです。

このように珪藻土式ろ過装置の優れたろ過能力は幅広いシーンで注目されています。ろ過助剤を用いたろ過方式では珪藻土式が非常にメジャーな存在です。

参照元:株式会社アクアプロダクト公式HP(https://www.aquaproduct.co.jp/works/myrtha_pool.html

平時だけでなく災害用ろ過装置
としても活躍

珪藻土形成のカートリッジフィルターを採用した災害用ろ過装置の納入事例です。

既存施設が老朽化したため新設備に更新しました。珪藻土と活性炭がコラボする形となっており、カートリッジには粉末活性炭をプレコートしています。活性炭は珪藻土同様に吸着性に定評のある炭の一種です。本機のろ過能力は2m³/hとスペックが高く、手動ウイングポンプの搭載により運転も簡単。災害用ろ過装置として緊急時の飲料水や生活用水にも利用できます。

珪藻土式ろ過装置の適用シーンの広さがうかがえる一例といえるでしょう。

参照元:株式会社アクアプロダクト公式HP(https://www.aquaproduct.co.jp/works/emergency_supply.html
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