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温泉施設の水質管理

ホテル・旅館のオーナー様、そして温浴施設の管理者様へ。

お客様に安心して温泉を楽しんでいただくために欠かせない「レジオネラ菌対策」。近年は利用者の衛生意識が大きく変化し、少しのにごりや匂いでも不安に感じる方が増えています。SNSで施設の様子が簡単に共有される時代だからこそ、水質管理の質は施設全体の評価を左右します。

しかし、レジオネラ菌対策は単純な作業ではなく、泉質の特性、設備の状態、利用者数の変動など、様々な要素が絡み合った複雑な管理業務です。「今の運用が本当に十分なのか」「スタッフ任せになっている部分が心配」といった声が多いのも事実です。

本記事では、多くの温浴施設が抱えるレジオネラ菌対策の課題を整理し、法律に基づく基本対策から、管理負担を減らすための最新の方法まで、わかりやすく解説します。そのうえで、施設全体の安全性と業務効率を高める選択肢として、循環ろ過装置の活用についても詳しくご紹介します。

レジオネラ菌が温浴施設に発生しやすい理由とは

「うちは毎日清掃しているから大丈夫」と思っていても、レジオネラ菌は目に見えない部分で増殖し、気付かないうちにリスクが高まることがあります。温浴施設は構造上、菌が増えやすい環境条件が揃いやすいため、自然と対策の難易度が高くなります。

温度環境が菌の増殖に適している

レジオネラ菌は20〜50℃で活発に増殖します。浴槽はまさにこの温度帯にあり、特に利用の少ない時間帯に温度が下がるタイミングは菌が増殖しやすくなります。広い浴槽や複数の浴場を持つ施設では、すべての浴槽を安定した温度に保つのは容易ではなく、管理の難しさに繋がっています。

有機物が豊富に存在する環境

人の汗や皮脂、入浴剤の残留成分、タオルの繊維などの有機物は、レジオネラ菌にとって栄養源となります。清掃していても、配管内部やフィルターには汚れが蓄積しやすく、時間の経過とともにリスクは高まります。

配管内部のバイオフィルムの存在

配管内部には、細菌が集まって形成される「バイオフィルム」が発生することがあります。この膜は粘着性があり、一度形成されると通常の清掃では取り除くことが困難です。バイオフィルムはレジオネラ菌が増殖する温床となり、気付かないうちにリスクが高まってしまうことがあります。

特に長期間使用している設備ほどバイオフィルムが厚くなる傾向があり、清掃や換水だけでは解決しないケースも存在します。

レジオネラ菌発生がもたらす3つの経営リスク

レジオネラ菌は、単なる衛生問題にとどまらず、施設の経営に深刻な影響を与えるリスクを持っています。ここでは、事故発生時に想定される主要なリスクを解説します。

営業停止による損失

レジオネラ菌が検出された場合、行政から営業停止処分が下される可能性があります。特に観光シーズンや繁忙期に停止が命じられた場合、数日間でも大きな売上損失が発生します。さらにその後、徹底清掃・設備点検・改善工事を行う期間も営業再開が難しくなるケースがあり、損失は短期では収まりません。

施設の信頼失墜

感染事故が発生すると、ニュースやSNSで情報が一気に拡散し、数年単位で風評被害が続くケースもあります。一度失われた安全への信頼を取り戻すためには、再発防止策や設備の刷新など、多くの投資が必要となります。長年かけて築いたブランド価値が一瞬で傷つく可能性があり、経営にとって非常に大きな痛手です。

高額な改善費用が発生

事故の後には、配管の入れ替えや設備の総点検、フィルターの交換など、想定をはるかに超える改善コストが必要となることがあります。通常の清掃や換水だけでは菌を完全に除去できないため、設備を広く改める選択を迫られる場合もあります。

温浴施設が行うべきレジオネラ菌対策の基本

レジオネラ菌対策は法律によって基本的な方針が定められています。これらは最低限の取り組みではありますが、確実に行うことでリスクを大幅に減らすことができます。

適切な塩素濃度の維持

厚生労働省が示すガイドラインでは、浴槽水の遊離残留塩素濃度を0.4mg/L以上維持することが求められています。ただし、泉質によっては塩素が消費されやすい場合や、利用者数によって濃度が大きく変動するため、常に適正値を保つことは簡単ではありません。

深夜帯は利用者が少なく塩素が消費されず、濃度が過剰になるケースもあり、塩素管理は最も手間がかかるポイントです。

定期的な清掃と換水

浴槽の清掃だけでなく、配管・フィルター・ろ材など、目に見えない部分をどれだけ清潔に保てるかが施設の衛生状態を左右します。配管内部の清掃は専門業者でなければ困難なことが多いため、定期的な外部点検も必要です。

水質検査の実施と記録管理

行政指導に基づく定期的な水質検査は必須です。記録を残しておくことで、もし問題が発生した場合でも、日頃の管理体制を証明できます。水質検査は「やっているかどうか」だけでなく「どれだけ適切なタイミングで行っているか」が重要です。

手作業だけでの管理には限界があります

基本的な対策を徹底していても、次のような課題が残り続けます。

これらは、どれだけ丁寧に管理していても避けられない構造的な問題であり、人の手だけに頼った運用では限界が生じます。

注目すべきは「循環ろ過装置」の活用

循環ろ過装置は、浴槽水を取り込み、汚れを除去し、加温して再び浴槽に戻す仕組みを持つ設備です。温浴施設の衛生管理を根本的に改善する力があり、レジオネラ菌対策としても極めて高い効果を発揮します。

24時間自動ろ過で常に衛生的な状態を維持

循環ろ過装置は、髪の毛や皮脂、細菌などの汚れを常に除去し、浴槽水を清潔に保ちます。利用者が多い時間帯でも、常に衛生的な状態を維持できるため、安定した水質管理が可能です。

塩素濃度の自動管理で安心

最新の循環ろ過装置には、塩素自動注入機能が搭載されています。センサーがリアルタイムで濃度を監視し、基準値を下回った場合のみ適量の薬剤を注入するため、人の手による「入れすぎ」「ばらつき」がなくなります。

これにより、法令基準に沿った適正範囲内で安定した塩素濃度を維持できます。

設備全体の負担を軽減し、長寿命化に貢献

配管内部の汚れやスケールの付着が軽減されることで、熱交換器やポンプへの負担が減り、設備の寿命を延ばす効果が期待できます。結果として、突発的な設備故障や高額な修繕費用のリスクも軽減されます。

まとめ:レジオネラ菌対策は「属人化から仕組み化」へ

レジオネラ菌は適切な管理を行えば防げる菌ですが、手作業中心の管理には限界があります。特に、泉質や利用状況が日々変化する温浴施設では、機器による自動管理との組み合わせが不可欠です。

循環ろ過装置の導入は、単なる衛生管理の強化にとどまらず、スタッフの作業負担削減、ランニングコストの最適化、設備の長寿命化といった複数のメリットをもたらします。

お客様の安全と信頼を守り、施設の経営を安定させるために、レジオネラ菌対策の「仕組み化」をこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。